寒川神社で授かった大切な八方札。一年間無事に過ごせたお礼を伝えて、新しい一歩を踏み出したいと考えている方も多いでしょう。ただ、「守っていただいたからこそ、最後まで正しい作法で扱いたい」と思うあまり、遠方で行けない現状や九体の扱いに戸惑ってしまうこともありますよね。
そんな真面目なあなたが抱える疑問や、失礼があってはいけないという不安を、一つひとつ丁寧にほどいていきます。寒川神社の八方札を返納する正しい方法を知って、清々しい気持ちで区切りをつけましょう。
寒川神社の八方札返納方法|基本は境内の「納札殿」へ

この記事で分かること
- 寒川神社の八方札を納める正しい場所(納札殿)と時期の考え方
- 遠方で現地へ行けない場合の郵送返納の手順と電話確認の重要性
- 返納まで失礼なく保管するための、現代の住宅事情に合った祀り方
- お守りや門札など、他のお札も一緒に返してよいかの判断基準
一年間、家や家族を災難から守ってくれた八方札。無事に一年を過ごせた安堵とともに、手元にあるお札をどう納めるべきか、迷う時期かもしれません。感謝の気持ちを込めてお返しするには、神社に用意された所定の場所へ納めるのが最も安心できる方法です。ここでは、現地で返納する場合の基本的な流れと、多くの方が迷われる「返す時期」についての考え方をご紹介します。
いつ返す?目安は1年だが個人の事情を優先してOK
一般的に、お札やお守りは授与されてから一年を目安に返納し、新しい力をいただくのが通例とされています。とはいえ、これは「一年経ったら直ちにご利益が消える」「すぐに返さないと失礼になる」といった厳格なルールではありません。
忙しくてつい先延ばしになってしまったり、体調や遠方という事情でなかなか参拝が叶わなかったりすることもあるでしょう。大切なのは期間の長さよりも、「守っていただいた」という感謝の心です。無理に一年ぴったりで返そうと焦る必要はありません。ご自身が落ち着いて参拝できるタイミングや、心の区切りがついた時こそが、あなたにとってのベストな返納時期です。
- 返納時期の考え方:
- 基本目安:授与日から約1年後
- 柔軟な対応:初詣の時期、節分、あるいは引越しなどの節目
- 注意点:数年手元にあっても、粗末に扱わなければ失礼には当たりません
場所は社務所右手の納札殿を利用する際の手順
寒川神社の境内には、古くなったお札やお守りを納めるための専用の場所「納札殿(のうさつでん)」が設けられています。場所は、ご祈祷受付がある社務所の右手側。広い境内で迷ってしまわないよう、あらかじめ位置をイメージしておくと当日も心に余裕を持って行動できます。
返納の際は、お札をそのまま無造作に入れるのではなく、できれば白い紙や封筒に包んで持参すると、より丁寧な印象になりますね。納札殿にはお賽銭箱のような投入口やお焚き上げ料を納める場所がありますので、感謝の気持ちとして相応の金額(お気持ち程度)を納め、静かに手を合わせましょう。
なお、参拝を終えて帰る際の作法については、神社参拝後、帰りの鳥居のくぐり方は?正しい作法とタブーも参考にすると、より清々しい気持ちで境内を後にできます。
現地へ行けない場合は?郵送での返納に関する重要ルール

「返したい気持ちはあるけれど、引っ越しで遠くなってしまった」「体調が優れず外出が難しい」など、どうしても足が向かない事情もありますよね。寒川神社では郵送によるご祈祷の申し込みは広く受け付けていますが、古札の返納のみを郵送で行う場合は、いくつか注意すべき点があります。自己判断で送ってしまう前に、一度立ち止まって確認しましょう。
公式サイトに明記なし?まずは電話確認が安全策
現在、寒川神社の公式サイト上には「郵送での古札返納(お焚き上げのみ)」に関する詳細な手順が明記されていない場合があります。郵送でご祈祷を申し込む際に同封することは可能と案内されることもありますが、返納だけを希望する場合は対応が異なる可能性があります。
そのため、いきなり送りつけるのではなく、まずは神社の社務所へ電話で問い合わせるのが最も確実で、失礼のない方法です。「遠方で参拝が難しいため、郵送で返納させていただきたいのですが」と事情を伝えれば、その時点での正しい手順や宛先を案内してもらえます。電話一本入れるのは少し緊張するかもしれませんが、神職の方は優しく教えてくださいますよ。
- 問い合わせのポイント:
- 「八方札(九体)」を返納したい旨を伝える
- 新しいご祈祷の申し込み有無を伝える
- 送り先や同封すべきもの(初穂料など)を確認する
郵送OKの場合の包み方と現金書留の活用マナー
電話確認の結果、郵送での返納が了承された場合は、お札が配送中に折れ曲がったり汚れたりしないよう、丁寧に梱包します。九体の八方札は厚みがあるため、厚紙で補強するか、箱に入れて保護するのが望ましいでしょう。お札は白い紙(半紙やコピー用紙でも可)で包んであげると、「清浄な状態」でお返ししたいという心が伝わります。
また、お焚き上げ料(焼納料)を同封する場合は、必ず「現金書留」を利用してください。現金を通常の郵便物に入れることは法律で禁止されています。郵便局の窓口で専用の封筒を購入し、お札と現金を一緒に封入して送るのが一般的なマナーです。
自己流発送を避けて必ず神社の指示に従うこと
最も避けたいのは、連絡もなしに普通郵便でお札だけを送りつけたり、お焚き上げ料を入れ忘れたりすることです。神社側も対応に困ってしまいますし、何より感謝を伝えるはずの行為が、逆の結果になってしまっては本末転倒です。
電話で指示された宛先(例:「社務所 古札返納係」など)を正確に記載し、もし可能であれば、一筆箋などに「一年間お守りいただきありがとうございました。お焚き上げをお願いいたします」と添えると、受け取る神職の方へも丁寧な心が伝わります。
| 確認項目 | 注意点 |
|---|---|
| 事前連絡 | 必ず電話で可否と手順を聞く |
| 発送方法 | 現金同封なら「現金書留」が必須 |
| 梱包 | 白い紙に包み、折れないよう配慮 |
返納まで失礼なく保管する八方札の祀り方と置き場所

返納の日を迎えるまで、あるいは新しく受けたお札を祀る際、ふとした拍子に「あれ、この置き方で本当に失礼じゃないかな?」と不安になることはありませんか。「九体すべてを正しく貼らなければいけないのか」と悩む方もいらっしゃいますが、現代の住宅事情に合わせた柔軟な祀り方でも、敬う気持ちがあれば大丈夫です。
9体どこに置く?八方位に貼るかまとめて祀るか
本来、八方札は家の中央と八方位にそれぞれ配置することで、家全体を災難から守る結界とします。しかし、マンションやアパートではすべての方角に壁があるとは限らず、インテリアとの兼ね合いで家族が難色を示すこともあり、現実的には難しい場合も多いでしょう。
寒川神社の案内でも、事情に合わせて「まとめてお祀りする」ことが許容されています。無理に貼ろうとして不安定な場所に置くよりも、清浄で安定した場所に九体を揃えて安置する方が、日々のお参りもしやすく安心です。より詳しい配置や祀り方については、寒川神社八方札9体まとめてどう祀る?効果・費用・作法解説で解説していますので、迷われている方はぜひご覧ください。
画鋲を使わず賃貸でも安心な設置のアイデア
お札を壁や柱に設置する際、お札そのものに画鋲を刺すことは、神様の依代を傷つけることになるため避けるべきです。とはいえ、賃貸住宅などで壁に穴を開けられない場合、どう固定すればいいか悩みますよね。そんな時は、以下のような工夫で設置してみてはいかがでしょうか。
- 設置のアイデア:
- 透明な袋を利用: お札をビニール袋に入れ、袋の余白部分を画鋲やテープで留める
- 専用の札立て: 棚の上などに置ける簡易的なお札立てを使用する
- 両面テープ: 貼ってはがせるタイプのテープを使用する(粘着力に注意)
並べる順番に迷ったら「中央」と「丁寧さ」を優先
九体をまとめて祀る場合や、貼る順番に迷ったときは、あまり神経質になりすぎず「中央」のお札を大切にすることを意識しましょう。中央のお札を真ん中(または一番手前)にし、その他のお札を左右に並べる、あるいは重ねて祀る形でも構いません。
重要なのは「完璧な順番」よりも、ホコリが被らないように掃除をし、目線より高い位置で大切に扱うことです。返納するまでの間、家族が心地よく過ごせる場所に、敬意を持って安置してあげてください。
他の授与品も一緒に返せる?返納時のよくある疑問を解消
大掃除や節目のタイミングで引き出しを整理していると、奥からいつ受けたか分からない古いお守りや、他神社の授与品が出てきて「あっ」と思った経験、誰にでもあるものです。これらをまとめて返納しても良いのか、また袋の扱いはどうすべきかなど、返納直前によくある疑問を整理しました。
お守りや門札も同封OK?区切りのつけ方を解説
基本的には、八方札と一緒に授かったお守りや門札(玄関用のお札)も、同じタイミングで納札殿へ返納して問題ありません。これらも一年を目安に区切りをつけるのが一般的です。
すべてをひとまとめにして風呂敷や紙袋に入れて持参し、納札殿でそれぞれの箱に納めるか、まとめてお返しします。ただし、ダルマや人形など、お札・お守り以外の特殊な縁起物については、神社によって受付場所やお焚き上げ料が異なる場合があるため、現地の案内に従うか係の方に確認すると安心です。
袋から出す?出した後の袋はどう処分すべきか
お札やお守りが入っていたビニール袋や紙の封筒は、返納時に外すべきか迷うところです。神社によって運用は異なりますが、環境配慮の観点から「ビニールなどは外して、お札本体のみを納めてください」と案内されることが増えています。
外した袋や包装紙は、持ち帰って自治体の分別に従って処分して構いません。もし「神様の名前が入っていてゴミ箱に捨てにくい」と感じる場合は、塩を少しまいて清めてから白い紙に包んで処分すると、気持ちの面でも整理がつきますよ。
喪中や数年越しでも受け付けてもらえるか確認
「喪中期間中は神社に行ってはいけない」と言われますが、これは「忌中(通常49日または50日)」の期間を指すことが多く、それを過ぎれば参拝や返納を行っても差し支えないとされるのが一般的です。もし忌中期間に返納したい場合は、郵送を利用するか、忌明けを待ってから行くと良いでしょう。
また、数年前の古いお札が出てきた場合でも、寒川神社では快く受け入れてもらえます。「遅くなって申し訳ない」という気持ちを込めて納めれば、咎められることはありませんのでご安心ください。
まとめ:感謝を込めて返納し気持ちよく新しい一歩を

寒川神社の八方札は、一年間の守護に感謝し、境内の「納札殿」へお返しするのが基本です。遠方等の事情で現地へ行けない場合は、まず電話で確認し、指示に従って郵送する手続きをとりましょう。大切なのは、形式にとらわれすぎることなく、ご自身の生活の中で無理なく敬意を表すことです。丁寧な返納は、きっとあなたの新しい一年を清々しいものにしてくれるはずです。
もし、これから新しくお札を受ける予定がある、あるいは返納に合わせてご祈祷を申し込みたいと考えているなら、公式サイトで最新のご祈祷受付時間や郵送申し込みの詳細をチェックしてみることをおすすめします。準備を整えて、晴れやかな気持ちで手続きを進めてみてはいかがでしょうか。